思考型と感情型の違い|T と F の判断のしかた
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16タイプの4文字のうち、3文字目は T(思考型)か F(感情型)のどちらかです。この軸が表すのは、物事を決めるときに何を優先するかです。
名前から「冷静な人」と「感情的な人」の違いだと思われがちですが、そうではありません。この記事では、思考型と感情型の違いを、判断の場面に沿って説明します。
思考型と感情型は何が違うのか
思考型は、物事を決めるときに、筋が通っているかどうかを優先しやすいタイプです。原因と結果、基準との一致、公平さといった、誰が見ても同じになる物差しで判断しようとする傾向があります。
感情型は、物事を決めるときに、関わる人にとってどうかを優先しやすいタイプです。自分や相手が大切にしていること、その決定が人に与える影響、関係が保たれるかどうかを物差しにして判断しようとする傾向があります。
どちらも考えて判断している点は同じです。違うのは、考えるときに重みを置く材料です。思考型にも気持ちはあり、感情型にも論理はあります。
日常の場面で比べる
| 場面 | 思考型(T)に多い傾向 | 感情型(F)に多い傾向 |
|---|---|---|
| 相談されたとき | 原因を整理し、解決策を出す | まず気持ちを受け止める |
| 意見が対立したとき | どちらが妥当かをはっきりさせたい | 双方が納得できる落としどころを探す |
| 指摘するとき | 問題点を率直に伝える | 言い方と伝える場面を選ぶ |
| 指摘されたとき | 内容が正しいかどうかで受け取る | 言われ方や相手との関係も含めて受け取る |
| ほめるとき | 成果や内容を具体的に評価する | 努力や人柄に目を向ける |
| ルールの扱い | 例外を作らず、一律に当てはめたい | 事情に応じて柔軟に扱いたい |
表はあくまで傾向です。仕事では思考型のように判断し、家族や友人の前では感情型のように振る舞う人もいます。
具体例で見る
友人が仕事の愚痴をこぼしたとき
思考型は、「それなら上司に相談してみたら」「担当を変えてもらえないの」と、状況を良くする方法を考えて伝えることが多いでしょう。感情型は、「それは大変だったね」「よく頑張っているね」と、相手の気持ちに寄り添う言葉を先にかけることが多いでしょう。
どちらも相手を思っての反応です。思考型は問題を解決することで、感情型は気持ちを受け止めることで、力になろうとしています。
チームのメンバーが締め切りに遅れたとき
思考型は、「遅れは遅れ」として同じ基準で対応し、再発を防ぐ仕組みを考えようとする傾向があります。感情型は、遅れた事情や本人の状態を確かめたうえで、どう対応するかを決めようとする傾向があります。
贈り物を選ぶとき
思考型は、相手が実際に使うかどうか、品質と価格が見合っているかを基準に選びやすいでしょう。感情型は、相手が受け取ったときにどう感じるか、気持ちが伝わるかを基準に選びやすいでしょう。
よくある誤解
思考型は冷たい、という誤解
思考型は、人の気持ちに関心が無いわけではありません。気持ちより先に、問題の解決や正確さに注意が向きやすいだけです。相手の役に立つ助言をすることが、思考型なりの思いやりの表し方である場合も多くあります。
感情型は感情的で、論理的でない、という誤解
ここでいう感情型は、感情の起伏が激しいという意味ではありません。判断の材料として、人の気持ちや価値観を重く扱う、という意味です。感情型でも落ち着いて筋道立てて考える人は多く、思考型でも気持ちが表に出やすい人はいます。
思考型のほうが正しい判断ができる、という誤解
論理だけで決めたことが、関わる人の納得を得られずにうまく進まないことがあります。反対に、気持ちへの配慮だけで決めたことが、問題を先送りにすることもあります。どちらの物差しにも得意な場面と苦手な場面があり、優劣はありません。
どちらか迷うときの見分け方
次のような場面で、自分がどちらに近いかを思い出してみてください。
- 親しい人から悩みを打ち明けられたとき、まず「どうすれば解決できるか」が浮かぶなら思考寄り、まず「どんな気持ちだろうか」が浮かぶなら感情寄り
- 自分が正しいと思うことを伝えると相手が傷つきそうなとき、それでも伝えるほうを選びやすいなら思考寄り、伝え方を変えるか、伝えるのを控えるほうを選びやすいなら感情寄り
- 評価されてうれしいのが、「的確だ」「仕事ができる」なら思考寄り、「一緒にいると安心する」「助かった」なら感情寄り
職場で求められる判断のしかたと、本来の傾向が違うことはよくあります。迷うときは、利害の無い場面で自分がどう決めているかを基準にすると判断しやすくなります。
思考型と感情型が話し合うとき
この軸が違う2人は、同じ結論にたどり着く場合でも、そこに至る道筋が違います。話し合いでは、次の点を意識すると行き違いを減らせます。
- 思考型は、解決策を出す前に、相手の気持ちをひと言受け止める
- 感情型は、気持ちだけでなく、どうしてほしいのかを具体的に伝える
- 思考型の率直な指摘は、人格への否定ではなく内容への意見であることが多い、と感情型が知っておく
- 感情型の配慮は、問題から逃げているのではなく関係を守ろうとしていることが多い、と思考型が知っておく
相談を始めるときに、「解決策がほしい」のか「まず聞いてほしい」のかを先に伝えるだけでも、すれ違いはかなり減ります。
思考と感情が反対の組み合わせの例は、INTJ と ENFP の相性 で紹介しています。
ほかの3つの軸
16タイプは、この軸を含む4つの軸の組み合わせで決まります。
- 外向型と内向型の違い(1文字目)
- 感覚型と直観型の違い(2文字目)
- 判断型と知覚型の違い(4文字目)
まとめ
思考型と感情型の違いは、冷静さや優しさの差ではなく、物事を決めるときに何を優先するかの違いです。思考型は筋道と公平さに、感情型は人への影響と納得感に強みがあります。相手がどちらの物差しで話しているかが分かると、同じ言葉でも受け取り方が変わります。
16タイプそれぞれの特徴は、16タイプ一覧 から見られます。
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